ピアノと電子ピアノや音楽用キーボードの違いについて

ピアノと電子ピアノや音楽用キーボードの違いについて

 

電子ピアノやキーボードを使ってピアノ講座を習う

海野先生が教える初心者向けピアノ講座「30日でマスターするピアノ教本&DVD」では、電子ピアノや音楽用キーボードでもOKとなっていました。

 

その電子ピアノやキーボードは、そもそもどんなものか、ピアノとどんな違いがあるのかをまとめてみました。

 

それぞれの特徴や違いを知っておくことは、自分に合った楽器を見つけるために大切です。

 

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1.ピアノと電子ピアノとの違い

 

一般的な電子ピアノ

 

 

電子ピアノは、ピアノの代替品を目的に作られています。多くの電子ピアノがピアノと同じように88鍵盤ですし、ペダルもあります。

 

また、電子ピアノの鍵盤も、アコースティックピアノに近い重さと感触を模倣しています

 

音の発生

 

 

ピアノは弦がハンマーによって叩かれ、響板を通じて音が発生します。楽器全体が共鳴して鳴り響くのです。 

 

ピアノの音は豊かで重厚ですし、繊細な小さな音も表現できます。

 

これに対して、電子ピアノは電子的な音源で音を生成します。

 

サイズと重さ

 

グランドピアノは約250kg〜400kg、アップライトピアノは約200〜250kgであり、大変重く、設置場所が限定されます。

 

対照的に、電子ピアノの重量は、ポータブル・タイプでは10〜20kg程度です。さまざまな場所で演奏が可能です。

 

保守と調律

 

ピアノは、木材が多く使われているので湿度に気をつける必要があります。

 

また、ピアノは定期的な調律(年に1~2回)を必要とします。メンテナンスも専門知識が必要なのです。

 

一方で、電子ピアノはほとんどメンテナンス不要で、調律も必要としません。

 

コスト

 

ピアノは製造・保守にコストがかかり、高価です。電子ピアノは手頃な価格で手に入り、初心者にもアクセスしやすいです。

 

2. ピアノとキーボードの違い

 

キーボードは、用途によって様々な使い分けができます。

 

 

音の発生

 

ピアノはアコースティック楽器で、弦の振動が音を作り出します。キーボードは電子的な音源を使い、多様な音色やエフェクトを生成します。

 

鍵盤の重さと感触

 

ピアノの鍵盤は重く、演奏する際に力を入れる必要があります。

 

これに対して、キーボードの鍵盤は軽く、タッチが柔らかいことが一般的です。キーボードの多くのものは、ピアノのように、タッチによって音量を小さい音から大きな音を出すことは出来ません。

 

また、キーボード鍵盤数は、25鍵・37鍵・61鍵・88鍵というように用途に応じていろいろなものがあります。

 

サイズと重さ

 

ピアノは大型で重量があり、置き場所に制約がありますが、音楽用キーボードはコンパクトで持ち運びが簡単です。

 

機能と接続性

 

キーボードは様々な音色やリズムを内蔵し、MIDI接続などで他の機器と連携できることが一般的です。ピアノは基本的な音しか発音しません。

 

コスト

 

キーボードは、1万円以下のものもあり、大変安価なものが多数販売されています。メンテナンスも要りません。

 

電子ピアノとキーボードの利点

 

電子制御なので音量調節ができる

 

ピアノは、自宅で音量を抑えて練習したい場合は、消音ユニットや防音設備を用意する必要があります。

 

しかし、電子ピアノやキーボードは、音量を調整するつまみもあり、ヘッドホンを利用して外に対しては消音することもできるので、夜間の練習も可能です。

 

コストが安い

 

電子ピアノは、ピアノを模して作られています。椅子やペダルがあるものは、5万円~30万円ぐらい。

 

キーボードは用途によってマチマチですが、1万円から30万円ぐらいです。新品のアップライトピアノの価格相場は、およそ50万〜120万円とされているので、金額的にははるかに安いです。

 

電子ピアノやキーボードを使ってピアノ講座を習う場合の注意点

 

さて、ピアノとの違いを踏まえての注意事項です。

 

鍵盤数

 

鍵盤数は、最低50鍵以上あるものを準備することです。将来を見据えて。可能ならばピアノと同様の88鍵盤のものを準備すると良いでしょう。

 

タッチレスポンスとべダル

 

ほとんどのキーボードを使う場合、鍵盤を押す力に合わせて音の強弱が表現できるタッチレスポンスととペダルの効果はあきらめるしかありません。

 

詳しくは⇒トップページ 30日でマスターするピアノ教本&DVD